日本漫画の会ブログ

世界風刺遺産・風刺ユーモア大好き人間の集まりです。

2013年04月

世界や日本の今を、風刺とユーモアの個性的な発想と自由な形式で、漫画の可能性を追求する会です。

名画とパロディカートゥーン(14)

58:ピカソ
キュビズムの共同創始者(*)であり、20世紀のもっとも偉大で影響力の強い画家だと、あらためてピカソをご紹介する必要もないでしょう。(*もうひとりはジョルジュ・ブラック)
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ピカソは印刷物には父親の名前をとってRuizとサインし、絵画には母親の名前からPicassoとサインしました。彼のいくつかのカートゥーンは1901年から1903年、1911年から1931年の間に、6つの雑誌に掲載されています。
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男への餌
下着、脚、黒のストッキング、腰、眼
「ル フルフル」1901年8月31日号、ピカソ作
 
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ミュージックホールの歌手と踊り子
「ル フルフル」1901年9月14日号 ピカソ作
 
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ミュージックホールの歌手と踊り子
「ル フルフル」1901年9月14日号 ピカソ作
(編集:ジャンーマリー ベルタン、翻訳:西田淑子)

名画とパロディカートゥーン(13)

順不同になって申し訳ありませんが、ロナルド・サールの作品画像がいくつか残っていましたので、列挙します。
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52:ジャック・ヴィヨン
ジャック ヴィヨンはフォーヴィズム運動、さらにはキュビズム運動に参加したフランス生まれのアーティストである。
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*ジャック ヴィヨンはマルセル デュシャンの兄です。もう少し詳しい経歴はこちらをどうぞ。
 
53:
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「わたくしっていかほどのお値打ちがあるかしら?」
「えーと、35歳から40歳ぐらいかな」
”ラ フルフル” 1901年2月2日号 ジャック ヴィヨン作
 
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働く女
「いっつも昇進をねらってやがる!
だけど、夜になったら何をしていることやら、ちくしょうめ!」
”アシエット オ ブール”1901年 4月4日号 ジャック ヴィヨン作
 
56:
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愚か者
ー「じいさん、大臣があんたのケースを調べてみようとしてなさる。あんたは昇進か勲章か選べるんだ。どっちがいいかな?」
ー「勲章でさぁ!」
”ル アシエット オ ブール”1901年6月6日号 ジャック ヴィヨン作
 
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アートディーラーの支援
ー「こいつは死なないかね?」
”ル アシエット オ ブール”1901年7月18日号 ジャック ヴィヨン作
(編集:ジャンーマリー ベルタン 翻訳:西田淑子)

小河原智子さん個展のご案内

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会期:2013年4月25日~30日 12:00~19:00
    (作家は毎日14時より在廊予定、ライブ似顔絵も企画開催)
場所:アートイマジンギャラリー
    〒186-0002東京都国立市東1-15-33ヒロセビル5F TEL042-595-9612
一人のモデルで2枚描いて並べて展示、人間の多様性を表現されているようです。どちらの姿も納得ですね。
お時間のある方もない方もふるってご訪問ください。(西田)

名画とパロディカートゥーン(12)

49:ロナルド・サール
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49:ロナルド・サール
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48:テオフィル アレクサンドル スタンラン
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スタンランはスイス生まれのアールヌーボーの絵描き&版画家です。
*今、森アーツミュージーアムでアールヌーボーの魅惑的な画家ミュシェをやっていますね。ミュシェは日本でもファンが多いようですが、スタンランという画家はどうでしょう。私は初めて知りました。調べてみると、彼の作品を集めたこんな動画が出てきて、おもわず前かがみになって覗き込んでしまいました。
 
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ホームレス「刑務所は暖房が入ってるかしら?」
”ル・アシェット オ ブール”1901年4月4日号 スタンラン作
 
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エリゼ宮(フランス大統領官邸)にて
フランス大統領、財務省長官との会話
 
ー「なんだって?資産を移す?君が僕の立場だったらどうするね?」
ー「私はよきフランス市民がやるようにやるでしょうね。私のすべての財産を海外に移しますかね」
”ル アシェット オ ブール”1901年7月7日号 スタンラン作
 
(編集:ジャンーマリー・ベルタン 翻訳:西田淑子)
 
 

名画とパロディカートゥーン(11)

44:漫画家でもあった高名な画家たち
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45:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
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46:ロートレック
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 「さて、あなたはいい娘さんかしら?」
 「はい、マダム・・・
  前はボーイフレンドがいましたけれど。」
”ル・リール”1897年1月9日号、トゥールーズ=ロートレック作
 
47:ロートレック
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「ジャンヌ、関係ない話だけど、ボクのオーバーコートの左のポケットから財布を取り出してくれないか?」
「それで?」
「それで、勘定書きが来たら、その財布を人の目につくようにボクに手渡してほしいんだよ、あたかも自分の財布をボクに渡しているようにね」
”ル・リール”1897年4月24日号 トゥールーズ=ロートレック作
 
47:ロナルド・サール
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雑誌ジョンブル掲載
*絵の中にロナルド・サールというサインを見つけたとき、これは何かの間違いではないかと思いました。あの意地悪っぽい過激なスタイルのロナルド・サール、牧野先生や緑川さんの好きなロナルド・サールの絵とはどうしても思えなかったからです。
それで情報を探してみましたら、なんとロナルド・サールは第二次大戦中、あの「戦場にかける橋」で名高い日本軍のイギリス人捕虜収容所にいて、泰緬鉄道建設に従事させられ過酷な扱いを受けていたのです。彼はその時体験したことを絵に描いて残しています。上の絵は日本の敗戦で解放され、イギリスにもどったロナルド・サールがジョンブルという雑誌に描いたもので、まだ自分のスタイルを確立していない時期のものなのでしょう。収容所時代の絵同様オーソドックスな描き方です。その収容所時代の絵が見られるサイトをリンクします。西洋人が見た典型的な日本人顔が出てきます。戦場のメリークリスマスのたけしの顔よりアーサーシークの描く日本人軍曹のほうに近いみたい。絵って印象で描きますから、写真よりずっと真実を表しているみたいで、ぞっとします。
 
48:ロナルド・サール
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ジョンブル1948年3月6日号
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彼は何をやらせてもうまいけど、料理だけは別だ。だから料理の本を買った。
雑誌ジョンブル3月20日号掲載
(編集:ジャンーマリー ベルタン 翻訳&*西田淑子)
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