20:クールベ/オルナンの埋葬
クールベは19世紀フランスの絵画界において写実主義を先導した画家である。彼の画風はバルビザン派とともに、ロマン主義から印象主義への橋渡しをするものだった。

「オルナンの埋葬」ギュスターヴ クールベ作
「ジャーナル プール リール」 1851年3月7日号 ベルタル作
この漫画は教区の聖堂者二人だけを残し、たくさんの他の人物は白い涙にしてしまっている。漫画家は、ばかでかくしたクールベのサインによって、彼の異常なほどばかげたナルシズムをあらわしている。
21:クールベ/水浴する女たち

「ル ジュルナル ポール リール 1853年」 ベルタル作
ベルタルは水浴者を有名なパリのレスラー”ラ サヴォワード”(このニックネームは彼女がサヴォワ地方出身であることを示している)に対照させている。ベルタルのキャプションはクールベの傲慢さがレスラーの頑健さに匹敵するぐらい大きいといっている。さらに皮肉をこめてこう書いている。「この絵は特別に詩的だ」
22:クールベ/物乞い

「ル プティ フィガロ 1868年 6月7日」ベルタル作
ベルタルはこの絵の主題が俗悪だと批判している。彼は女性を汚い洗濯袋に包みこむことで、クールベの写実主義を誇張している。
23:クールベ/物乞い2

「ル シャリバリ 1868年6月号」 カム作
カムはクールベのメッセージをからかっている。彼のキャプションはこう言っている:この作品のタイトルは“善行”だけど、この手の絵画を貧しい人に見せるのは善行とはいえないね。
24:ミレー/鍬を持つ人
ジャンーフランソワ ミレーは農業国フランスのバルビゾン派の創設者の一人である。彼は農夫を描く画家として知られている。彼は自然主義および写実主義の画家とみなされている。

「ジュルナル アミュザン 1863年」ベルタル作
この漫画はドゥモラール”という名の連続殺人犯に模している。左を見てください。足が突き出ている。カムは、絵画の中の人物が凶悪犯のように見えることに気づいたのだ。
(編集:ジャンーマリー ベルタン 翻訳:西田淑子)